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馬神 ~師匠との出会い その7~

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どれくらいの時間が過ぎただろうか。
辺りは静まりかっていたが、急に歓声に変わった。そして掲示板に表示が。
そこには「脱力」がまっていた。
結果は8番は3着でした。ガッカリ、愕然 悲惨、悲劇これらがまとめてやってきた
2人ともその落胆ぶりはいうまでもない。
これが「自分の身の丈か!?」と自分で情けなくなったその時、
となりの萩野さんにマスターが
「萩さんはどうだった?」と力ない声で尋ねた。
萩野さんはただ一言
「とったよ」
またまた二人は目を疑った。そこにあったのは、未知、理解不能、そして驚愕の光景が
「8番の複勝 15万円」11番人気に15万!!!???
2人とも宙に浮いているような気持ち、ここはドコ?
あなたは誰?私たちは?
こんな感じで、ただただ「ボーーっと」していると確定ランプが!
何と複勝8番1280円!!
ということは12.8×15万円=192万円
もう意味が分からない。完全に機能停止、理解不能。
どうして同じ情報をもらっているのに
私とマスターは的中ゼロ、萩野さんは192万円!

二人が機能回復までに時間がかかりましたが、何とか持ち直して私は萩野さんに
尋ねました。
「どうしてそんなに自信があるなら、その馬を軸に馬連を購入しないのですか?」
と、答えは簡単だった。
そしてそこに出てきた答えがのちに私の競馬人生を、馬券購入を根本から変える一言になったのである。
「それは逆です。その馬に自信があるから、複勝なんです」
理解できない顔をしていた私に萩野さんは
「その馬に自信があるということは、もし馬連ならもう一つの席(着順)を何頭かで争わなければならないということです。
そのもう一つの席を射止める馬に自信がなければ何頭も購入することになる。
それなら1頭に絞って購入した方が確実ですよね。
1頭に自信があるなら馬連なのではなく、他の馬に自信がその馬ほどないので複勝なんですよ。
複勝なら3つの席があるでしょ」

またも頭のど真ん中に刻み込まなければならない、
そしてもう理解できるとかできないとかそういうレベルの言葉ではなく、
体全体で感じ取らなければならないほどの、
言葉、
金言、
教訓、
どう表すのが最も適切かすらわからない萩野さんの一言であった。
そして我に返り、マスターと
先程萩野さんが言っていたもっと自信のある11Rにかけることにして
「萩さん、パドックに行くよと」とマスターが萩野さんを誘ってパドックへ
「萩さん何番なの?」
「3番だよ」またマスターが唖然。しかしもう慣れたようで差ほどではなく、
「あー、6番人気ね」
冷静になり私もパドックを見た。確かに1番いいとは言わないまでもできは良さそうだ。
「確かにいいですね!でも少し後ろ脚がかたいですかね」というと、萩野さんが
「あれ?」と一言
そしてマスターが
「萩さんもあの馬を買うの?」と尋ねると、思いもよらない言葉が!
「俺は(見)だよ」、二人は????またまた理解不能
「この馬の方がさっきの8番より自信があるんじゃないの?」とマスターが聞くと
「ここは勝ち逃げで、利益確定!」と萩野さん。
そして私とマスターの二人で3番の複勝を2万円ずつ。
それにマスターは単勝3番、1万円 3番からの馬連総流し。
私は所持金が2万円しかなかったので全てそこに。
そしてブザーが鳴りいよいよレーススタート。

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さあ、ゲートが開いた!!
3番はいいスタート!3コーナーを通過して
いい感じで3番は先行につけたまま4コーナーを回って、直線抜け出してきた!
そこに2番人気!そして3番人気を連れてきた!
坂の途中もまだ先頭!!
また祈る!ただただ祈る!お願い「そのまま」いつも心の声が
今回は出てしまった
ゴール手前、100Mまだ先頭!!行ける!!行ける!!
2頭とかぶる!
「残れ!そのまま!!」
そしてまたもお約束のようにゴール手前で1着2番人気、2着3番人気
3番はハナ差で、「残った!!」
3着だった!!!!
残ってくれた!初めて複勝を買って的中しました!!
これが私が初めて複勝を買って的中させた記念すべきレースでした。
お分かりの通りマスターも的中しましたが、はずれ馬券が多くプラスですが
残念な結果になりそうだと自分でもわかっているようで。
そして確定のランプが!!
複勝 3番 440円だった
4,4×20000円=88000円

私がこの日この1Rでプラス収支になったのはいうまでもない。(少しだけ)
私は喜びを隠しきれず、萩野さんに馬券を見せた。
「すごいじゃないですか!よかった取れて!!」
私は嬉しいのと同時に、このレースを(見)にした萩野さんのことがまたさらに理解不能になりました。
どうして来るのが自信あるのなら馬券を買わないんだろう??
私なら絶対買ってたな。
私は萩野さんにお礼を言って、また尋ねてみた
「どうして、そんなに自信があるのに11Rは<見>なんですか?」
萩野さんはにっこり笑って
「人にはそれぞれその人にあった器というものがあり、私の器は小さくてね。
ところで門倉君は、もしかしてパドックの馬が見られるんじゃないの?」
「どうしてですか?」
さっき「(少し後ろ脚がかたいですかね)って言っていたでしょ?なかなかあれはいえないかな」
「子どものころ少し馬に乗っていたもので」
「乗馬?」
「いえいえ、本当に遊びで、どれだけ速く走れるかとか、
どれだけ長くは知れるかとかそんな感じで、遊びのような感じです」
「そうなんだ、だからなおさら、乗馬経験者とは違った視点で見られるんだね?
羨ましいよ。私にもそんな眼があったらな。もっと的中させるんだけどね」
「これ以上的中させられたら、そんなに稼げたら・・いいですよね」
「だからここまでなんだけどね」
そしてその日はそのまま競馬場でみんなわかれて帰宅。もっと萩野さんには聞きたいことがあったのに。また次回だな。

次回萩野に会えるのが何と3週間後になるとは門倉は想像していなかった。

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主人公 門倉 雅人
競馬の師 萩野 武
友人1  吉川
麻雀店のマスター 西村 
カウンターバーのマスター 藤井
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友人3 岸本
友人4 吉田
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『馬神降臨』

物語タイトル 『馬神降臨』

門倉が、クラブKの会員の皆様 他 競馬好きなファンの皆様へ
競馬をただ単にギャンブルとしてではなく、もっと、競馬を馬を愛してもらいたい。
競馬をただ単そういう気持ちからこの物語(ノンフィクション門倉が経験した事実)
を皆様に読んでいただきたく、このブログを立ち上げました。
どうして門倉が予想家となったのか。
師匠との出会い。
馬との出会い。
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馬券の買い方のノウハウ。
パドックでの馬の見方。
など 競馬ファンなら、喉から手が出るほどの情報満載。
そして、ファンならずとも誰もが楽しめるお話だと思います。
最後までどうぞお付き合いください。