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馬神 ~師匠との出会い その4~

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~マスターのお店(アビーロードにて)~

門倉がマスター(藤井)の店にやってくる
<あれ以来萩野さんのことが頭から離れない門倉は藤井のもとを訪ねた>
マスター:
「いらっしゃい、門倉くん」
門倉:
「マスター先日はありがとうございました。すごかったですね!
萩野さん。あんな馬券見たことないし、あんなに勝ってる人見たことないですよ」
マスターは笑って
「萩野さんはそんなに珍しくないよ。ただ負ける時もすごいけどね。
でも1日に2R~3Rやるんだけど、坊主(=1日に的中なし)は見たことないね。
だから大体プラスみたいだよ」
「すごいですよね!いつも朝からいかれるんですか?」
「そうだよ」
「それなのに2R~3Rしかやらないんですか、萩野さんは」
「そうだね。それ以上はあまり見たことないね」
「そうなんですか。仕事は何をされているんですか?」
「私もよく知らないんだけど、聞いた話では、馬関係の仕事をしているとか
実は馬券師だとか」
「馬券師?」
「競馬で生計を立てている人のことだよ。馬券を買って的中させている人だよ」
「いつもあれだったら生計は余裕で立てられますね」
「羨ましい話だよ。俺もああなりたいよ」
新しくお客さんが来て
「いらっしゃいませ。今日はおひとりですか?」

私は心の中で、「俺もそうなりたいよ」とつぶやいていました。
帰宅途中門倉は何度も何度もあの日のことを思い出していました。
「俺もあんなことが出来るようになったら、人生楽しいだろうし
かっこいいよなー」と心の中でつぶやきながら。

帰宅後先日の新聞をもう一度広げて門倉は自分が買った馬ではなく、
萩野が買った馬の馬柱を何度も何度も穴が開くくらい見直していました。
しかしそこにはなんの答えも出るはずもなく、さらに頭の中にあの場面が
走馬灯のように浮かんでくるだけでした。
「あーわからない、全然わからない!!どうしてこの馬の単勝と複勝をあんなに買えるんだよ。75万だよ!75万!!俺の1ヶ月のお給料の倍だよ!!

この時同時に門倉は萩野に嘘をついたことに後ろめたさも感じていたのである。
競馬を初めて実は8年目だったのである。そして毎月30万円、お給料のほとんどを
競馬につぎ込んでいたのである。そして生活費はほぼ麻雀で稼いでいた。

門倉は次の夜仕事が終わるとまた藤井のアビーロードを訪ねる
マスター:
「あれ!?門倉君!いらっしゃい」
門倉:
「マスターこんばんは」
「何にする?」
「ターキーシングルストレートで」
注文を聞くとマスターは少し笑みを浮かべながらボトルを取って
ストレートをつくってくれ
「はい、どうしたんだい。二日続けてくるなんて珍しいじゃないか?
萩野さんのことが気になるんだろ?」
マスターはお見通しだった
「今週もどうだい?一緒に行くかい」
「いいんですか!!」
「今電話してあげるよ」
マスターが電話をしてくれている間、私はドキドキだった
いつの間にかターキーを飲み干していた。
「あー萩野さん先日はどうもでした。実はこの前一緒に行った門倉君が
是非もう一度行きたいって言うんですよ。どうですかね」
その返事を聞くまでに私は倒れそうになるくらい、鼓動の音だけが聞こえ
周りの音は全く耳に入って来なかった。

「あーそうですか。ではまたの機会に。じゃまた」
「萩野さん今週は気になるレースがないからすべて(見)<=レースを見送ること>
なんだって」
「すべて(見)???よくそんなことができますね?」
私はあまりにも落胆して、また萩野さんの
「気になるレースがないからすべて(見)」と
いう私には決してできない次元の違う答えにまた驚き、驚愕、そしてまた落胆。

「門倉君にはあまりにも衝撃的だったようだね、萩野さんが」
マスターの言葉に変えせる言葉は<図星>だった
私は笑ってごまかすしかなかった。

そして長い1週間が過ぎマスターから電話が
「門倉君、今週は萩野さんが競馬場に行くみたいだよ。だから頼んであげようか?」
考える余地などなく、かぶり気味に
「是非お願いします!!!」
「じゃ、頼んでおくね詳しくはまた連絡します」
電話を切ってから
「ヤッター」と叫んでしまったのはいうまでもない。

そしてその日「X-DAY」がやってきた


師匠との出会い ~その5~ に続く


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主人公 門倉 雅人
競馬の師 萩野 武
友人1  吉川
麻雀店のマスター 西村 
カウンターバーのマスター 藤井
友人2 石井
友人3 岸本
友人4 吉田
クラブのママ 恵
クラブのホステス 葵
クラブのホステス 楓

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『馬神降臨』

物語タイトル 『馬神降臨』

門倉が、クラブKの会員の皆様 他 競馬好きなファンの皆様へ
競馬をただ単にギャンブルとしてではなく、もっと、競馬を馬を愛してもらいたい。
競馬をただ単そういう気持ちからこの物語(ノンフィクション門倉が経験した事実)
を皆様に読んでいただきたく、このブログを立ち上げました。
どうして門倉が予想家となったのか。
師匠との出会い。
馬との出会い。
クラブKの会員の皆様との出会い。
馬券の買い方のノウハウ。
パドックでの馬の見方。
など 競馬ファンなら、喉から手が出るほどの情報満載。
そして、ファンならずとも誰もが楽しめるお話だと思います。
最後までどうぞお付き合いください。