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馬神  ~師匠との出会い その8~

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アビーロードにて

「いらっしゃい、門倉君」
「マスター、先週はありがとうございました。やっぱり萩野さんはすごかったですね」
「勝ちを確定させるということができる、
やりたいレースを我慢できる、買おうと思っていた馬の調子が少しでも自分の思っていた状態ではないときは<見>にできる。
萩さんのすごいところをまとめるとこんなところかな」
「確かにそうですよね。僕にはそのすべてができそうにありません」
そうは言ったものの私はきっともっと他の人とは違う「何か」があるはずだと思いました。
「マスターまた今週もいかれるんですか?」
「どうかな?萩さんに聞いてみようか」
(マスターが萩野さんに電話とかける)
「そうですか、では再来週の日曜日に。お願いします」
「門倉君、萩さんが今週は買いたい馬がいないから来週行くそうだよ。来週にしよう。」
私はガッカリした様子を隠すことができず、
しばらくあの日の様子を走馬灯のように思い出しながらただ黙って飲んでいました。

2週間後またマスターから電話

「門倉君、萩さんから電話で今週も買いたい馬が出ないから来週にしようだって。」
「分かりました。わざわざありがとうございました」
言わずと知れた、またまたガッカリし、あたりのよどんだ空気だけが感じられるような
自分を取りまいている様です。

私一人で競馬場に行き7R~12Rまでやるものの、
坊主(1Rも的中がないこと)で帰宅することとなりました。
この時門倉の心の中では、的中がなかった残念感よりも萩野と来られなかった残念感の方が大きかったのである。

もっと萩野から競馬のことをいろいろと学びたくてしかなかったのである。

1週間のもやもやした日々が過ぎ、待ちに待った萩野に会える時が再びやってきた。
いつものように競馬場の入り口で萩野さんとマスターを待っていると遠くの方に二人の姿が。
私は思った。
おそらく憧れの芸能人に会えた時とはこんな感じなのだろうと。
萩野さんは私にとってあこがれの芸能人、イヤそれ以上の存在だったのかもしれません。
そこには、尊敬、憧れそして敬愛。
マスターが眠そうな顔をして
「おはよう 門倉君」
「おはようございます」
「萩野さん、おはようございます。今日も1日よろしくお願いします。」
「こちらこそお願いします。」
(本当にいつも俺なんかに丁寧に挨拶をしてくれる。すごいよな。萩野さんは)
「さあ 今日は今までの負けを全部取り返すぞ!!」
(マスター、それは無理でしょ!一体どれだけ勝つもりなの?)
「マスターすごい意気込みですね!」
「そりゃ、そうだよ!!今日は昨日ほとんど寝ないで予想してきたんだから!!さーやるぞー!!」
(そういうときは大体勝てないものだと決まっています。寝てないのだからなかなか集中できないよね)
そして1Rの締め切り時間まで残り7分前
しかしマスターの行動が今までとは違っていた
「マスターどうしたんですか?」
「何が?」
「1Rやらないんですか?」
「あのね、もし1Rをやりたいのなら、最低30分前にきて、ゆっくり・・・・・・」
長々と続くどこかで聞いたコメントだった。そうです、萩野さんの。
それでも私は(もしかして進歩した?)と思ってしまった。
そして2Rのパドックへ
マスターの少し進歩下様子に私は自分だけ今日も坊主だったらどうしようと悩んでいたら、
1頭だけ他の馬とは様子が違う馬がいた。
人気は5番人気でしたが、明らかにここでは他の馬とは違って見えた。
改めて紙面を見てみると前走は大敗2走前は2着だった。
そしてこの馬が気になって仕方なかった私はこの5番人気である
9番(Ⅰ5頭立て)から馬連で相手5頭で購入することにした。

そしてマスターに
「マスターどんな馬券を買ったんですか?」と聞くと、マスターは
「こんな感じだよ」と見せてくれんましたが、その馬券を見て私は驚きました。
「1-5の馬連と1-5のワイド!、これだけですか?」
「これだけだよ、萩さんがここにくる前に教えてくれたんだよ。
買った馬券は全部が的中するような買い方をした方がいいと。もし何点も買うなら逆に取ガミになるくらいでも構わないから、
穴馬券にした方がいいって。
だからここはこの子の買い方!このレースかたく収まるから


確かに1番は1番人気 5番は3番人気。
ここに2千円ずつ。この時もしかして今日はマスター本当にプラスかもと思った。
萩野さんは、言わなくてもお分かりでしょう!(〇〇しています)いい香りがしています。

レースがスタートしました。
レースは大混戦のまま直線で2番人気の12番が突っ込んできて
1着、2着3着は写真だがやや1番人気の1番が有利
そして3着に9番、4着15番、5着5番。
結局それで決まりやはり2人ともはずれ。しかしお気づきでしょう。
2人とも軸馬をもし複勝にしていれば的中していました。




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ただただ、私は反省するばかり。
9番の複勝は270円ついていました。
今回の購入額は合計1万円。
1万円すべて複勝にいっていれば、2万7000円。1万7000円のプラスでした。
ここで私が考えたのは
(いいところまで行ってる。今日はパドックの馬の状態が見えてる。次は馬連でもう一度!)
今では考えられない何という浅はかな考えだったのかと我ながら恥ずかしくなります。
そうではなく、どうして
<複勝なら1万7000円のプラスだった。それを全て次のレースに回せなかったのか。
馬連にしたからだ!
よーし次は人気薄がよく見えたらその馬の複勝にいこう>

とはかんがえられなかったのか。
情けない限りです。
「お前にはパドックの眼」が与えられてるんだぞ」
とその時の私に説教したいくらいです。

そんな状態で3Rに
やはりつたりとも的中なし、続く4から7Rまで2人とも坊主!
そしてついに萩野さんが動いた!
「門倉君、パドックを見に行こう」
何と萩野さんが私を誘ってくれました。
私は嬉しかったのですが、どうして萩野さんが誘ってくれたのか分からないままパドックへ。
パドックで萩野さんは私に
「門倉君3番の馬はどう見える?」と聞いてくれました。私は
「首が鶴首で、集中しているように見えますが、全体的に少し細く見えます。」
しかし、この馬の掲示板の馬体重の増減を見て私は顔が真っ赤になりました。また同時に
穴があったら入りたくなりました。
なんと!プラス10キロでした・・・
そして萩野さんにしては珍しく2番人気でした。
「そうか・・・」そしてしばらく沈黙。この場をどうしてよいかわからずにいると
「じゃ、7番は?」
「あの馬は全体的に歩様の様子がスムーズで毛ヅヤもいいし、トモの張りもよく見えます。」
といって掲示板を似てみると単勝3.8
倍の1番人気でした。
私は珍しいこともあるもんだなと思いました。萩野さんが1Rで2頭も検討するなんて。
そして萩野さんは
「よし行こうか?門倉君はもう少し見ていく?」
とにっこり笑いながら聞いてくれましたが、
私は先程のミスが恥ずかしくて早くこの場を離れようと思い
「いいえ、僕は大丈夫です」と答えてしまいました。
本当はもう少し見ていたかったのですが
そして萩野さんのいつもの風景=帯を切って、
マークシートを塗ったかどうかわからない速度で購入に。
私はもし3番の複勝を買っていたらどうしよう、
7番は1番人気だから購入するわけないし、
私をためしているのか?
などとネガティブなことばかり考えて、自分の馬券どころではありませんでした。
そして戻ってきた萩野さんに思い切って聞いてみました。
「萩野さんどんな馬券を買ったんですか?」

そこには思いもよらない光景が。私は思わず
「えっ?」と言ってしまいました。何と萩野さんの握っていたその馬券とは・・・・

馬神 ~師匠との出会い その9~ に続く




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『馬神降臨』

物語タイトル 『馬神降臨』

門倉が、クラブKの会員の皆様 他 競馬好きなファンの皆様へ
競馬をただ単にギャンブルとしてではなく、もっと、競馬を馬を愛してもらいたい。
競馬をただ単そういう気持ちからこの物語(ノンフィクション門倉が経験した事実)
を皆様に読んでいただきたく、このブログを立ち上げました。
どうして門倉が予想家となったのか。
師匠との出会い。
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馬券の買い方のノウハウ。
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など 競馬ファンなら、喉から手が出るほどの情報満載。
そして、ファンならずとも誰もが楽しめるお話だと思います。
最後までどうぞお付き合いください。