馬神 ~師匠との出会いその9~

何と萩野さんの握っていたその馬券とは

7番の複勝!!!

驚き、仰天、騒然!!1番人気の複勝!?
金額は何と

300,000円!!

どうして?と思ったその時さらに仰天のシーンが!

何とそれがもう1枚!!
合わせて600,000円

私が不思議そうに、またいろんな意味で硬直していると、
「馬券は1枚50万までしか買えないんだよ」と萩野さんが
いやいやそうではない。硬直の理由

1、なんで1番人気の馬の複勝=どうせ120円くらいでしょ?

2、いつも10番人気や11番人気の複勝を狙いすましたように取るのに
  1番人気?それなら単勝にしないの?

3、これが来なかったら俺の責任だ!

こんなくだらないことを考えていたが萩野さんのレベルはやはり常人の域を超えていた。
結局レースは1着10番(12番人気)、2着7番(1番人気) 
3着4番(9番人気)と、大荒?のレースだった。

俺なら単勝を買ってたな・・・と思っていたら
確定のランプ!
それを見ていつものことだがまたまた仰天! 
ぶっ飛び! 
あたり騒然!
3連複は何と39万馬券!!それよりも驚いたのは
なんと!7番(1番人気)の複勝

190円もついたのである

1.9×600,000円=1,140,000円



そう、これなら十分だ!終わってみれば

プラス540,000円!!!

でも萩野さんは複勝が1.9倍もつくのが分かっていたのだろうか?
「萩野さん、もうわからないことだらけなので教えて下さい。このままだと今晩眠れそうにありません」
「なに?」
「まず、どうして僕をパドックに誘ってくれたんですか?」
「だって門倉君、パドック見られじゃない!」
「そんなことないですよ」
「いいや、そうでしょ!現にこのレース取れたじゃない!それに前回パドックを当てて見せたでしょ!」
「すべてはたまたまですよ」
「では3番が細いことはどうして見切れたの?」
「あれは僕の見間違いです。実際はプラス10キロでした」
「いいや、あれは細かったんだよ。厩舎情報でカイバ食いはいいけど
2走前にマイナス20キロがまだ戻ってないんだよ。
だからプラス10キロでもまだ戻っていない、よってまだ細いが正解なんだよ」
私は、少しここでホットしました。
「もう1ついいですか?」
「どうして1番人気なら単勝にしなかったんですか?」
「この馬に勝ち切るだけの力、一瞬のキレる足がないからだよ。」
確かに紙面を見るとここ6走で2着4回1着1回5着1回でした。
「どうして馬連やワイドにしないのですか?前回おっしゃた通りですか?」
「よく覚えてないけど。その馬を買いに着ているわけで、他の馬は分からないんだよね。
だから不確定な相手の馬連やワイドは買えないんだよね。ただ今日は2頭しか考えてないんだよ。」
私は最後の(ただ今日は2頭しか考えてないんだよ。)は何気なくしか聞いていませんでした。
これが数時間後私をまたも判別不能の世界に送り込むファクターとなるとは思いもしませんでした。
「最後にもう1つだけいいですか?あの複勝が190円もつくと最初から想定されていたんですか?」
「それは分かりませんし、相手がたまたま人気薄が来たのでそうなっただけで、
最も私はオッズは関係なく買います。
それはオッズを買っているのではなく、
来る馬の複勝馬券を買っているからです

そして私はその萩野さんのおっしゃってることをノートに書きこみ、
次の9Rに。当然萩野さんはまたあの香りをさせている。ここも<見>!!
そして我々はというと実はマスターがここで登場していないのは・・・

<寝てる!>

だからこうなるといったのに。黙って寝かしておくことに。
相変わらず私は的中なし。朝から坊主です。
そして迎えたメインレース(重賞)である。重い腰を萩野さんが持ちあげて買と思ったら
「マスター、メインだよ。やらないの?」
寝ぼけた顔で
「萩さん ありがとう」
そしてパドックに行こうとした時、席に戻った萩野さん。
「萩野さん、パドック見ないんですか?」
「もう今日は終わりなんだよ。もう考えてきた2頭が終わったからね」
そういえば!!!
「2頭しか考えてこなかった」っておっしゃってましたよね。
「そうなんだよ」
私は、「だってメインレースだよ。どうしてやらないの、どうして我慢できるの?
何を買っていいかわからないの?」
またまた迷宮!!なんでということは朝から、最初から8Rしかやる気がないのに来たんだ!?」
メインはみんなが知っている馬ばかりGⅠレースである。
私はここを勝負レースに考えていましたが、やはり
惨敗。いよいよ最終レース




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馬神  ~師匠との出会い その8~

アビーロードにて

「いらっしゃい、門倉君」
「マスター、先週はありがとうございました。やっぱり萩野さんはすごかったですね」
「勝ちを確定させるということができる、
やりたいレースを我慢できる、買おうと思っていた馬の調子が少しでも自分の思っていた状態ではないときは<見>にできる。
萩さんのすごいところをまとめるとこんなところかな」
「確かにそうですよね。僕にはそのすべてができそうにありません」
そうは言ったものの私はきっともっと他の人とは違う「何か」があるはずだと思いました。
「マスターまた今週もいかれるんですか?」
「どうかな?萩さんに聞いてみようか」
(マスターが萩野さんに電話とかける)
「そうですか、では再来週の日曜日に。お願いします」
「門倉君、萩さんが今週は買いたい馬がいないから来週行くそうだよ。来週にしよう。」
私はガッカリした様子を隠すことができず、
しばらくあの日の様子を走馬灯のように思い出しながらただ黙って飲んでいました。

2週間後またマスターから電話

「門倉君、萩さんから電話で今週も買いたい馬が出ないから来週にしようだって。」
「分かりました。わざわざありがとうございました」
言わずと知れた、またまたガッカリし、あたりのよどんだ空気だけが感じられるような
自分を取りまいている様です。

私一人で競馬場に行き7R~12Rまでやるものの、
坊主(1Rも的中がないこと)で帰宅することとなりました。
この時門倉の心の中では、的中がなかった残念感よりも萩野と来られなかった残念感の方が大きかったのである。

もっと萩野から競馬のことをいろいろと学びたくてしかなかったのである。

1週間のもやもやした日々が過ぎ、待ちに待った萩野に会える時が再びやってきた。
いつものように競馬場の入り口で萩野さんとマスターを待っていると遠くの方に二人の姿が。
私は思った。
おそらく憧れの芸能人に会えた時とはこんな感じなのだろうと。
萩野さんは私にとってあこがれの芸能人、イヤそれ以上の存在だったのかもしれません。
そこには、尊敬、憧れそして敬愛。
マスターが眠そうな顔をして
「おはよう 門倉君」
「おはようございます」
「萩野さん、おはようございます。今日も1日よろしくお願いします。」
「こちらこそお願いします。」
(本当にいつも俺なんかに丁寧に挨拶をしてくれる。すごいよな。萩野さんは)
「さあ 今日は今までの負けを全部取り返すぞ!!」
(マスター、それは無理でしょ!一体どれだけ勝つもりなの?)
「マスターすごい意気込みですね!」
「そりゃ、そうだよ!!今日は昨日ほとんど寝ないで予想してきたんだから!!さーやるぞー!!」
(そういうときは大体勝てないものだと決まっています。寝てないのだからなかなか集中できないよね)
そして1Rの締め切り時間まで残り7分前
しかしマスターの行動が今までとは違っていた
「マスターどうしたんですか?」
「何が?」
「1Rやらないんですか?」
「あのね、もし1Rをやりたいのなら、最低30分前にきて、ゆっくり・・・・・・」
長々と続くどこかで聞いたコメントだった。そうです、萩野さんの。
それでも私は(もしかして進歩した?)と思ってしまった。
そして2Rのパドックへ
マスターの少し進歩下様子に私は自分だけ今日も坊主だったらどうしようと悩んでいたら、
1頭だけ他の馬とは様子が違う馬がいた。
人気は5番人気でしたが、明らかにここでは他の馬とは違って見えた。
改めて紙面を見てみると前走は大敗2走前は2着だった。
そしてこの馬が気になって仕方なかった私はこの5番人気である
9番(Ⅰ5頭立て)から馬連で相手5頭で購入することにした。

そしてマスターに
「マスターどんな馬券を買ったんですか?」と聞くと、マスターは
「こんな感じだよ」と見せてくれんましたが、その馬券を見て私は驚きました。
「1-5の馬連と1-5のワイド!、これだけですか?」
「これだけだよ、萩さんがここにくる前に教えてくれたんだよ。
買った馬券は全部が的中するような買い方をした方がいいと。もし何点も買うなら逆に取ガミになるくらいでも構わないから、
穴馬券にした方がいいって。
だからここはこの子の買い方!このレースかたく収まるから


確かに1番は1番人気 5番は3番人気。
ここに2千円ずつ。この時もしかして今日はマスター本当にプラスかもと思った。
萩野さんは、言わなくてもお分かりでしょう!(〇〇しています)いい香りがしています。

レースがスタートしました。
レースは大混戦のまま直線で2番人気の12番が突っ込んできて
1着、2着3着は写真だがやや1番人気の1番が有利
そして3着に9番、4着15番、5着5番。
結局それで決まりやはり2人ともはずれ。しかしお気づきでしょう。
2人とも軸馬をもし複勝にしていれば的中していました。




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馬神 ~師匠との出会い その7~

どれくらいの時間が過ぎただろうか。
辺りは静まりかっていたが、急に歓声に変わった。そして掲示板に表示が。
そこには「脱力」がまっていた。
結果は8番は3着でした。ガッカリ、愕然 悲惨、悲劇これらがまとめてやってきた
2人ともその落胆ぶりはいうまでもない。
これが「自分の身の丈か!?」と自分で情けなくなったその時、
となりの萩野さんにマスターが
「萩さんはどうだった?」と力ない声で尋ねた。
萩野さんはただ一言
「とったよ」
またまた二人は目を疑った。そこにあったのは、未知、理解不能、そして驚愕の光景が
「8番の複勝 15万円」11番人気に15万!!!???
2人とも宙に浮いているような気持ち、ここはドコ?
あなたは誰?私たちは?
こんな感じで、ただただ「ボーーっと」していると確定ランプが!
何と複勝8番1280円!!
ということは12.8×15万円=192万円
もう意味が分からない。完全に機能停止、理解不能。
どうして同じ情報をもらっているのに
私とマスターは的中ゼロ、萩野さんは192万円!

二人が機能回復までに時間がかかりましたが、何とか持ち直して私は萩野さんに
尋ねました。
「どうしてそんなに自信があるなら、その馬を軸に馬連を購入しないのですか?」
と、答えは簡単だった。
そしてそこに出てきた答えがのちに私の競馬人生を、馬券購入を根本から変える一言になったのである。
「それは逆です。その馬に自信があるから、複勝なんです」
理解できない顔をしていた私に萩野さんは
「その馬に自信があるということは、もし馬連ならもう一つの席(着順)を何頭かで争わなければならないということです。
そのもう一つの席を射止める馬に自信がなければ何頭も購入することになる。
それなら1頭に絞って購入した方が確実ですよね。
1頭に自信があるなら馬連なのではなく、他の馬に自信がその馬ほどないので複勝なんですよ。
複勝なら3つの席があるでしょ」

またも頭のど真ん中に刻み込まなければならない、
そしてもう理解できるとかできないとかそういうレベルの言葉ではなく、
体全体で感じ取らなければならないほどの、
言葉、
金言、
教訓、
どう表すのが最も適切かすらわからない萩野さんの一言であった。
そして我に返り、マスターと
先程萩野さんが言っていたもっと自信のある11Rにかけることにして
「萩さん、パドックに行くよと」とマスターが萩野さんを誘ってパドックへ
「萩さん何番なの?」
「3番だよ」またマスターが唖然。しかしもう慣れたようで差ほどではなく、
「あー、6番人気ね」
冷静になり私もパドックを見た。確かに1番いいとは言わないまでもできは良さそうだ。
「確かにいいですね!でも少し後ろ脚がかたいですかね」というと、萩野さんが
「あれ?」と一言
そしてマスターが
「萩さんもあの馬を買うの?」と尋ねると、思いもよらない言葉が!
「俺は(見)だよ」、二人は????またまた理解不能
「この馬の方がさっきの8番より自信があるんじゃないの?」とマスターが聞くと
「ここは勝ち逃げで、利益確定!」と萩野さん。
そして私とマスターの二人で3番の複勝を2万円ずつ。
それにマスターは単勝3番、1万円 3番からの馬連総流し。
私は所持金が2万円しかなかったので全てそこに。
そしてブザーが鳴りいよいよレーススタート。
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馬神 ~師匠との出会い その6~

午後のレースが始まった
相変わらず私とマスターは6R 7R 8Rと的中なし
そして二人は9R萩野さんに乗ることにしました。
「萩野さん、9R乗らせてくださいよ。」とマスターが切り出した。萩野さんは快く
「どうぞどうぞ、当たらないけど」
そしてパドックへ3人で向かう。
「萩野さん、何番ですか?」
「12番です」マスターはびっくりした顔で聞き直した
「12番ですか?」何と10番人気だった
「萩さんあれ人気ないですよ」
「人気なんか全く関係ないですよ」その瞬間萩野さんの顔色が変わった
じっと12番だけを黙って見ていました。そしてしばらく無言が続き萩野さんは
「このレースは(見)にしましょう」と一言
「どうしたんですか?」とマスターが聞くと、
「調教を坂12本、やってるのに太い。本来なら前走が478キロから4~7キロマイナスで出てくるはずなんだけど、
プラス体重の理由がわからないからこれじゃ買えないですね。
おそらく飼葉食いが良すぎたか、坂路調教が馬なりのみのどちらかでしたね。
おそらくその両方でしょう。これでは仕上がりが悪すぎますね」
この時確かに私にも太く見えましたが、発表は馬体重プラス6キロでした。

この馬はこれで、ここ3レース続けて馬体重が増えたことになり
この時期は動いてなかったんだと想定されます。
よって確かにな~と頷ける内容でした。
私はそのことを頭の片隅どころかど真ん中に刻み込みました!
私は萩野さんと意見があったことは嬉しかったが、また疑問が1つ出来た。
(12番がだめなら違う馬を買えばいいんじゃないの?)
そして分かったことが。
そういえば先日二人でこんなことをはなしていたな
萩野さんは
「最近GⅠレースが全然当たらなくて。前回取ったのは何のGⅠだったかな」
「萩野さん、それはGⅠが当たらないんじゃなくて、最近のGⅠレースをみんな見にしてるからじゃないですか」
「そうか最近のGⅠ難しいからね」
二人で笑ってる・・・
この人は自分が買いたいと思っている馬以外は全く興味がないんだ!
パドックもその馬しか見ていないんだ。だからその馬が悪い状態の時はあっさりそのレースを「見」にできるんだ!!
この人はレースをやりに来ているんじゃないんだ!馬を買いに来ているんだ!
だからどんなに大きなレースでも「見」ができるんだ!

私の範疇をはるかに超越した世界観にもう機能停止寸前、私の器では到底理解できず
また図ることなんてできるはずもなかった。
結局このレース
私は1番人気から馬連で相手5頭、3番人気から馬連で相手5頭購入
マスターは1番人気から馬連で相手何と8頭。萩野さんは(見)だった。
そしてレースが始まった。
いい感じで1番人気が抜け出し、直線半ばでもうもらったと思った瞬間
2番人気が突っ込んできて直線は2頭のたたき合い!そしてそのままゴール長い判定。そして確定!
1番人気は2着。
的中したものの2人とも取ガミ(=的中したのに収支がマイナスであること)。
そして12番は馬群に沈み10着でした。萩野さんは
「重かったか、その馬自体に力がなかったかわからないけど、言えるのはパドックの段階ですでに購入できる馬ではなかったということですね」
私は思いました。よくこんなに目の前で競馬が行われているのに我慢できるなと。
そして10R。またマスターが萩野さんに
「萩さん10Rはやるの?」
「やるよ」と萩野さん一言
「乗らしてもらってもいい?」とマスター
「どうぞどうぞ。でも11Rのメインの方が自信はあるけどね。11Rは鉄板かな!」
萩野さんの顔は自信に満ち溢れていた。私はそのレースには必ず乗ろうと決めていた

そして再びパドックへ
「萩さん、何番?」
「8番ですよ」またまたマスターの顔色が一変!何回もオッズシートに目をやるマスター。
「え?8番、萩さんそれ11番人気だよ」
「だから人気は関係ないって」萩野さんはただ1頭8番のみをずーと眺めて
他の馬は一切見ていません。俺なら全部見るけどな・・・

そして萩野さんが
「よし今回は行ける」と一言
「門倉君どうする11番人気だよ」とマスターが
「僕も素人眼にですがよく見えました。」マスターは疑いの目で
「門倉君馬見られるの?」
「少しだけ」(おいおい、マスター少しだけ見られるんだぞと思いました)

そしてまたあの光景が。萩野さんはおもむろにカバンから封筒を取り出し
帯封を切りそのままマークシートを塗ったかどうかわからない速度で、馬券を購入に行きました。
私とマスターはぎりぎりまで考えて、マスターは11番人気の8番から相手1番
人気から7番人気の馬連500円ずつ。私は8番から馬連で総流し200円ずつ。

そしてレースが始まった
レースは8番が逃げて他の馬はみんな追いかけていかない。
おそらくつぶれるとおもっい追いかけないのだろうと思いました。
最後の直線まで粘った。私は祈った。(お願い!)
しかしどんどんリードはなくなり、残り400M!しかしまだ3馬身差!!
でもまだ先頭を走っている!後200Mがんばれ!!
そして直線の真ん中を通って足色のいい2頭が突っ込んできた!
人気薄7番人気と3番人気の2頭である!!
1番人気はもうすでに馬群に沈んでいる。がんばれ!!と心の声。
いや、言葉には出ていた。もう瞬きすらできない状態!
ラスト100Mもう1頭2番人気も飛んできて4頭が並んだ!
そして4頭がほぼ横並びでゴール!!
1着は7番人気の3番
そして8番は直線手前で刺され2着と3着と4着の写真判定となった
写真判定。長い長い写真判定。凍り付くような長い時間。
もし7番人気3番と11番人気8番で決まれば馬連5万馬券。
2番人気の2番は不利に見えるが2着3着は全く分からない!
そして待つ
ただ待つ。ただただ待つ。とても冷静でいられない状態で待つ
私は思った。横でマスターが震えた声で
「門倉君、どっちだと思う!8番が2着だよね!」
「本当にわかりませんね?」
そして大写しに!それでも全く分かりません
そして祈った。同じことをつぶやきながら(このレースは取らせてください!)
(この際もう同着でもいいと!)

そして判定結果が!


師匠との出会い その7 に続く

馬神 ~師匠との出会い その5~

やはり競馬場のゲートで待ち合わせ、そこにマスターと萩野さんが現れた。
なぜか胸に熱いものを感じた。

「おはようございます」
萩野さんが微笑んでくれ
「おはようございます。呼び立てて申し訳なかったね」
「とんでもありません。とても嬉しいです。ありがとうございます」
萩野さんはこんな若造の私にどうしてこんなに丁寧なんだろう?
萩野さんの「人間力」を感じた。


そして前回のようにわざわざ指定席を取っておいてくれていた。
とても嬉しく、指定席代を払おうと


「今日も指定席ありがとうございます。これ指定席代です」
と封筒に入れた指定席代を渡そうとしたら、
「そんなのいらないよ。その代り今日は勝ってね」
萩野さんはほほえみながら、きつい一言!
「はい、ありがとうございます」
マスターが
「門倉君はまじめだし、しっかりしてるね」
とほめてくれたのか・・・?

そして1Rが始まった。当然マスターはすでに馬券を握っていた。
私はとりあえず「見」、そして萩野さんは、やはりコーヒーを飲んで「見」

そしてマスターは「やっぱりの結果」でした。残念!

「競馬場についてすぐのレースはあまりやるものではないね」
萩野さんはそっとつぶやいた。

「何か理由があるんですか」と尋ねると
「まず、パドックも見てないし、忙しい馬券購入になるでしょ?そんなときは的中しないもの。
もし1Rからやりたければ最低1時間前に競馬場に来て、馬券を購入できる状態に気持ちを落ち着けて、
コーヒーでも飲んでから気持ちを<よし、行くぞ!として、
しっかりパドックを見てからそれから購入すべきだよ。
1日の最初のレースとはそういうものだと思います」

(なるほどだから萩野さんは9時30分にゲート前で待ち合わせなんだな!
あれ、ちょっと待てよ。萩野さんがやる最初のレースは前回は10Rだったよな。
そんなに?そんなに準備時間が必要か?)

私はまたまた疑問を抱えたまま2Rのパドックへ
マスターが
「萩野さんはいく?」と聞くと
「俺はまだいいや」
とまたコーヒーを飲みだした。これじゃ競馬場にコーヒーを飲みに来ているようなものだよな?
そして2R私はいつものように1番人気から1番の馬連で相手5頭で各2千円ずつ購入
マスターは1番の単勝5千円と1番の馬連相手3頭で各3千円。

レースが始まった

何と1番が出遅れ。マスターが
「おいおい勘弁してくれよ」
私も
「いい加減にしてほしいですね」
そしてご想像通りはずれ。2人で文句を言いながら席に戻ると萩野さんは
「出遅れで文句を言ってるようじゃだめだな。だって1番は前走も出遅れでしょ?
それは想定内でなくちゃ。また馬も騎手も全力でやってるからそれに文句を言っちゃ
可愛そうだよ」

二人はただただ確かにおっしゃる通りですと下を向くしかなかった。

そして3R 4R と2人とも的中なしでお昼休みを迎えた。
「ごはんいきますか?」
マスターが切り出した。萩野さんも
「そうだね」と立ち上がり。3人で食事に。その時私は聞いてみた
「萩野さんは何Rからやられるのですか?」
「もうやってるといえばやってるけど、馬券は買ってないな。買うのは9Rからかな」
「そうなんですか?」
また疑問を残しながら、わけが分からないまま納得したふりをしてしまった自分がいた。


師匠との出会い その6 に続く  


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主人公 門倉 雅人
競馬の師 萩野 武
友人1  吉川
麻雀店のマスター 西村 
カウンターバーのマスター 藤井
友人2 石井
友人3 岸本
友人4 吉田
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『馬神降臨』

物語タイトル 『馬神降臨』

門倉が、クラブKの会員の皆様 他 競馬好きなファンの皆様へ
競馬をただ単にギャンブルとしてではなく、もっと、競馬を馬を愛してもらいたい。
競馬をただ単そういう気持ちからこの物語(ノンフィクション門倉が経験した事実)
を皆様に読んでいただきたく、このブログを立ち上げました。
どうして門倉が予想家となったのか。
師匠との出会い。
馬との出会い。
クラブKの会員の皆様との出会い。
馬券の買い方のノウハウ。
パドックでの馬の見方。
など 競馬ファンなら、喉から手が出るほどの情報満載。
そして、ファンならずとも誰もが楽しめるお話だと思います。
最後までどうぞお付き合いください。